翻訳を促進するアンチセンスRNA"SINEUPs"の作用機序の解明から生体内応用へ

パーキンソン病に関与しているタンパク質としてUCHL1が知られている。このUCHL1をコードするUchl1-mRNAのアンチセンスRNA(AS-Uchl1)にmRNAの増加を伴わずにタンパク質発現量を促進する機能があることが発見された。 このAS-Uchl1の構造を元に、目的遺伝子に対する人工的に合成したアンチセンスを導入することにより、mRNAの発現レベルに大きな変化なく、タンパク質発現が促進されることを確認し、SINEUPと名付けた。

このSINEUPによるタンパク質発現量増加の機構を解明するとともに、これを用いた新しいタンパク質合成促進ツールを開発することを目指し研究を進めている。

関連項目