構造生物学実習(X線)〜COOTを使用したタンパク質構造のモデリング〜 はじめに X線結晶構造解析では、電子密度とよばれる電子の分布図をもとにタンパク質分子の構造を決定する。電子密度は電子の存在位置を示したものである。電子は原子の周りを回っているため、電子密度の中心には原子が存在すると考えられる。したがって、電子密度に沿って各原子を並べていくことで、巨大なタンパク質分子の構造を原子レベルの解像度で決定することができる。しかし、タンパク質はアミノ酸がペプチド結合でつながったものであるから、実際には原子ではなくアミノ酸を並べていく。通常は初期電子密度からポリアラニンモデルを作成する。 準備
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