平成25年度最終講義のお知らせ
長きにわたって本学で教鞭をとってこられました西村善文先生が、平成26年3月末をもって定年退職されます。
つきましては下記の通り、最終講義と懇親会を開催致します。
聴講料無料・公開にて行いますので、一般の方も広くご参加ください。

西村善文教授 最終講義
日時:2014年3月10日(月) 16時10分より17時40分まで
会場:理化学研究所交流棟ホール(本学鶴見キャンパスに隣接)
懇親会:同日18時より、理化学研究所交流棟 パーティールームにて(要事前申込み)
※懇親会費3,000円・当日受付にてお支払いただきます
演題:「染色体構造解明を目指して:DNAとDNA結合タンパク質の構造生物学」
講義概要:
遺伝子であるDNAは核内に収納され、特定の染色体構造をとっている。遺伝子発現制御には染色体構造の変化が重要である。DNAの塩基配列(遺伝子情報)に依存した構造多型性としては、A型、B型、Z型の3種があるが、核内DNAの基本構造はB型で塩基配列に依存した構造多様性がある。塩基配列特異的なDNA結合タンパク質は主にDNAの大きな溝でヘリックスにより認識しているが小さな溝での付加的な認識もあり、現在多様な塩基配列認識様式が知られている。しかしDNA結合タンパク質にはDNAの糖リン酸骨格を認識するために正電荷の表面が必ず存在する。真核生物の遺伝子発現には転写因子(activator, repressor)、TFIIE等の基本転写因子、RNAポリメラーゼが必要である。更にDNAはヒストンタンパク質の周囲に巻きついたヌクレオソームを構造単位としているので、ヒストンの化学修飾が染色体構造を変化させ、転写共役因子(coactivator, corepressor)はヒストンアセチル化酵素(HAT)やヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)をリクルートする。また染色体末端のテロメアと染色体内側のセントロメアは凝縮したヘテロクロマチンを形成し、セントロメアの形成には非コードRNAが関与している。染色体を構成するDNA、ヒストンタンパク質、転写因子、転写共役因子、基本転写因子、ヒストン化学修飾関連因子、非コードRNAの織り成すネットワーク構造は複雑で多様であり、ヒトで約250種類存在する分化した各細胞で特異的に異なるはずであるが、これらのネットワーク全体を解析するのではなく、ここではネットワークの各接点での立体構造を分光学的手法で解析してきた経過と現状と展望を概観する。

参加申し込み方法
下記必要事項を明記の上、件名を「西村教授最終講義参加申し込み」として、
tsuru-jimu@tsurumi.yokohama-cu.ac.jpへ送信してください。
【必要事項】
1 お名前
2 ご所属
3 ご連絡先(メール・電話)
4 最終講義への出席/欠席
5 懇親会への出席/欠席
※最終講義については当日参加も可能です。
懇親会については2月28日(金)までにお申し込みください。

お問い合わせ先
横浜市立大学 鶴見キャンパス(生命医科学研究科)
Eメール:tsuru-jimu@tsurumi.yokohama-cu.ac.jp
電話:045-508-7201

