Penicillin-binding Protein : PBPs

February 26, 2010

 

抗生物質(ペニシリン)は、発見されて以来、多くの人々を様々な病気から救って来た。しかし近年、大量の抗生物質の使用により私達は新たな問題に直面している。薬剤に対する耐性菌が顕在化し、今まで有効であった薬剤が無効となる例が増加しているのである。このような課題を解決するために、新たな抗生物質の開発が望まれている。β-ラクタム系抗生物質は、細菌の細胞壁合成における最終段階となるペプチドグリカンの架橋ステップを阻害する。この架橋を生成する酵素はペニシリン結合性タンパク質(Penicillin-binding Protein: PBPs)と呼ばれる。本研究では様々な病原菌由来のPBPsタンパク質の立体構造を解明し、次世代の抗生物質の開発を目指している。

 
 

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