公開シンポジウム「蛋白質の機能を解き明かす多彩なアプローチ」

公開シンポジウム
「蛋白質の機能を解き明かす多彩なアプローチ」
新学術領域研究「揺らぎが機能を決める生命分子の科学」共催

日時： 2011年10月17, 18日（月、火）
場所：横浜市立大学鶴見キャンパス講義室２　[アクセス]
　　　　※会場が変更になりましたのでご注意ください。

参加申し込み、参加費は不要です。直接会場へお越し下さい。
ただし、懇親会は別途会費をお支払いいただきますようお願い致します。
また、懇親会・インフォーマルミーティングに参加を希望される方は
事前に下記問い合わせ先までご連絡いただければ幸いです。
懇親会の準備の都合上、10月7日（金）までにご連絡をいただけると助かります。

＜趣旨＞
　蛋白質は２０種類のアミノ酸が巧妙に配列したペプチド鎖であり、基質の特異
的認識から分子モーター・分子スイッチなどの高度な分子機械まで様々な機能
を実現している。これらの機能実現には構造揺らぎの制御・活用が不可欠だが、
その分子機構は多種多様であると考えられる。特に、天然変性蛋白質や膜輸
送体などの機能実現の分子機構は解明されるべき重要な課題である。
　この多様な分子機構を解明するためには、実験や理論を含む多様なアプローチ
により、「アミノ酸配列と機能の関係」や「構造揺らぎと機能の関係」を明らかにす
る必要がある。
　本シンポジウムでは、アミノ酸配列空間の網羅的な解析、新規手法による構造
揺らぎ解析を取り上げ、蛋白質の機能が実現される分子機構について議論したい。

＜オーガナイザー＞
渕上壮太郎（横浜市立大学・助教）
鎌形清人（東北大学・多元物質科学研究所・助教）
木寺詔紀（横浜市立大学・教授）
芳坂貴弘（北陸先端科学技術大学院大学・教授、新学術領域計画研究代表者）

◇プログラム◇

10月17日（月）

13:30-13:35 Opening Remarks 木寺詔紀（横浜市大・教授）

13:35-14:20 伊倉貞吉（東京医科歯科大・准教授）
ペプチジルプロリルイソメラーゼの機能のアミノ酸配列依存性

14:20-15:05 新井宗仁（東大・准教授）
蛋白質による標的分子認識のメカニズム

15:05-15:50 丹羽達也（東工大・助教）
無細胞蛋白質合成系を利用した蛋白質凝集の網羅的解析

　　

16:10-16:55 明石知子（横浜市大・准教授）
機能するタンパク質の構造変化を質量分析で探る

16:55-17:40 山根努（横浜市大・特任助教）
多剤排出トランスポーターAcrBの全原子分子動力学シミュレーション

　　

17:45- 懇親会＠理研交流棟2F パーティールーム

10月18日（火）

10:00-10:45 芳坂貴弘（北陸先端大・教授）
非天然アミノ酸の導入によるタンパク質の二重蛍光標識とFRET解析

10:45-11:30 小井川浩之（東北大・ＰＤ）
マイクロ秒分解一分子蛍光検出による蛋白質構造変化の追跡

11:30-11:35 Closing Remarks 芳坂貴弘（北陸先端大・教授）

　　

13:00- インフォーマル・ミーティング＠鶴見キャンパス４階Ｂ４０７
話題提供者（予定）：
　猿渡茂（北里大・准教授）
　鎌形清人（東北大・助教）
　小井川浩之（東北大・ＰＤ）
　渕上壮太郎（横浜市大・助教）
※開催場所が異なりますのでご注意下さい。

◇懇親会について◇

日時： 10月17日（月） 18:00より
場所：理研交流棟2F パーティールーム
会費： 3,000円

※ 参加を希望される方は事前に下記問い合わせ先までご連絡をお願い致します。
※ 懇親会の準備の都合上、10月7日（金）までにご連絡をいただけると助かります。
※ 懇親会費は当日受付にて徴収させていただきます。
※ キャンセルされる場合はわかり次第ご連絡をお願い致します。
※ 懇親会の当日参加につきましては受付にご相談下さい。

◇インフォーマル・ミーティングについて◇

「マルトース結合タンパク質の揺らぎと機能：現状と展望」

基質結合をはじめとするタンパク質の特異的な機能を理解するためには、
　１）タンパク質の揺らぎの性質
　２）タンパク質と他分子の結合・解離における揺らぎの役割
　３）タンパク質の立体構造変化における揺らぎの役割
などを原子レベルの運動・相互作用にもとづいて明らかにする必要がある。
そのためには、多様な手法を駆使した多角的な解析によって、
実験と理論が一体となって取り組むことが肝要だと考えられる。

そこで、基質結合にともない大きな立体構造変化を示す
「マルトース結合タンパク質（MBP）」にターゲットを絞り、
最新の実験データおよび計算結果にもとづいて
MBPの揺らぎや基質結合、構造変化の理解に向けた議論を行う。

本ミーティングでは、MBPに関する基本的な知識を有することを前提にして
討論を進めますことをご了承下さい。

◇問い合わせ先◇
横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科
生体超分子システム科学専攻生体超分子情報科学研究室
渕上壮太郎
sotaro@tsurumi.yokohama-cu.ac.jp
Tel. 045-508-7233　Fax. 045-508-7367

13:30-13:35	Opening Remarks 木寺詔紀（横浜市大・教授）
13:35-14:20	伊倉貞吉（東京医科歯科大・准教授）ペプチジルプロリルイソメラーゼの機能のアミノ酸配列依存性
14:20-15:05	新井宗仁（東大・准教授）蛋白質による標的分子認識のメカニズム
15:05-15:50	丹羽達也（東工大・助教）無細胞蛋白質合成系を利用した蛋白質凝集の網羅的解析

16:10-16:55	明石知子（横浜市大・准教授）機能するタンパク質の構造変化を質量分析で探る
16:55-17:40	山根努（横浜市大・特任助教）多剤排出トランスポーターAcrBの全原子分子動力学シミュレーション

17:45-	懇親会＠理研交流棟2F パーティールーム

10:00-10:45	芳坂貴弘（北陸先端大・教授）非天然アミノ酸の導入によるタンパク質の二重蛍光標識とFRET解析
10:45-11:30	小井川浩之（東北大・ＰＤ）マイクロ秒分解一分子蛍光検出による蛋白質構造変化の追跡
11:30-11:35	Closing Remarks 芳坂貴弘（北陸先端大・教授）

13:00-	インフォーマル・ミーティング＠鶴見キャンパス４階Ｂ４０７話題提供者（予定）：　猿渡茂（北里大・准教授）　鎌形清人（東北大・助教）　小井川浩之（東北大・ＰＤ）　渕上壮太郎（横浜市大・助教） ※開催場所が異なりますのでご注意下さい。